2015年4月11日

KAKEN History

全日本柔道連盟科学研究部について

昭和52(1977)年より全日本柔道連盟強化委員会に科学研究部が設置された。これは日本体育協会スポーツ科学員会の呼びかけに応じて作られたものであり、競技力の向上を目指したスポーツ科学研究体制の確立がその趣旨である。同時に日本体育協会はオリンピック特別強化対策として陸上、水泳、柔道をはじめ主要な競技団体にトレーニングドクターを認名し、これを中心に現場に密着した研究体制を作ることにより、一層のきめ細かな競技力向上に直結した研究が推進されることを企図した。これを受けて科学研究部は中村良三トレーニングドクター(1997年当時、筑波大学)を中心に実際に現場で柔道を指導し競技力向上に関する研究に関心と熱意のある大学関係者を部員としてスタートした。その後、小野沢 弘史(早稲田大学)、小俣幸嗣(筑波大学)、射手矢岬(東京学芸大学)、佐藤伸一郎(拓殖大学、現部長)を部長として、現在まで活動を継続してきた。昭和52年以降現在まで継続して行っているのは、強化選手の体力・形態・運動能力の測定であり、Y-G、クレペリン等の心理検査も選手の心理特性を明らかになるまで行っている。科学研究部としてこれまで行ってきた研究を大別すると強化選手の体格・体力栄養素の摂取と減量心理特性心肺機能競技分析女子柔道選手の特性傷害外国人選手の特徴メディカルチェック体格・体力と競技力トレーニング処方等、直接、間接的に競技力の向上に関係するものである。

「出発時は30代が中心であるため精力的に会合を重ね熱のこもった議論を闘わした。競技力向上のための絶対的な方法がそう簡単に考えつくはずもなく暗中模索の状態で試行錯誤をくり返しながら強化選手の身体的、心理的特性をおぼろげながら解明することが出来たことによって本格的な競技力向上の研究がスタートしたと言って良い。現在20名(1987年時点)の部員が鋭意競技力の向上に関する研究に従事しているわけであるが、この10年間には故赤池陽先生(東京大学医学部)を始め数多くの方々の御協力を戴いたわけである。」(竹内善徳・手塚政孝・高橋邦郎・中村良三、1987)

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